ものぐさのおと

おじさんのひとりごと

融雪剤はなぜ雪を溶かす?

ふと、思ったのですが、どうして融雪剤は雪を溶かすのでしょうか?

雪が降ると降雪地域の道路では、融雪剤がまかれることがよくます。

都会の人には分からないでしょうが・・・・・

融雪剤は白い粉。炭酸カルシウムです。CaCl2。タンカルと呼ばれたりします。

CaCl2は水に溶けると、カルシウムイオンと塩素イオンになります。

水に物質が混ざると、水の凝固点(0度)は下がるので、氷になりにくくなり

水の状態にしておけるという仕掛けです。

CaCl2が水に溶ける時の発熱反応によって雪が溶ける、との話もありますが

雪を溶かすほどの熱ではないようです。

 

スパゲッティを茹でるとき、水に塩を入れますよね。あれは塩化ナトリウムを加えることによって水の沸点(100度)をわざと上げ、100度以上のお湯で麺を茹でようとしてているんです。

水に物質を加えることにより、沸騰しにくくなり、氷になりにくくなります。

 

なお、ナトリウムイオンは金属の腐食を促進する働きがあるので、

車にとってはあまりよくないのですが、滑って事故るくらいなら、

融雪剤はちゃんと使った方がいいのです。